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味覚障害 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

味覚障害

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2020/04/26担当:山本 洋子
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昨今新コロナウイルスの感染の初期症状の一つとして、味覚障害が話題になっています。

 

以前にもこのブログで話題にしたことがありますが、味覚障害は一般に高齢の方に多いため、自覚症状が少なく、何となく食欲がないとか、濃い味が好きになって食事制限が守れない、気分が鬱的など表に出る症状への対処療法が主となっており、味覚が落ちていることの、直接原因を探ることは意外と少ないような印象でした。

 

そもそも味覚は舌の表面 特に前と後ろに多くある味蕾の中にある、味細胞にある受容体で感知します。

 

味覚は、甘み 塩味 酸味 苦み うまみと分類されて、昔かすかな記憶では、医学生のころ舌の場所によって感じる部分があって、味覚地図といったものを習った記憶がありますが、それは今では古い話となり、味覚は舌全体でもっと複雑な経路で感じていることが分かっています。

 

おおざっぱにいうと、食べ物を噛むと唾液中に味物質が広がって、味細胞の受容体で感じ、その受容体から神経伝達によって大脳の味覚野に伝わって先程の細かな味の差(甘い 辛い等)を感じるそうです。

 

ある意味、視覚もそうですから、繊細で高度な感覚については、感知する器官とそれを実際に感覚として自覚できることとの間には、大脳の働きがどうしても必要になると言っていいのだと思います。

 

味覚障害は大した問題ではないと思う風潮もありますが、長期化すると、味を感じるために濃い味に偏って生活習慣病になったり、食欲を失って貧血や気力の低下やうつ病になったりすることにもつながるので、放置できない問題だと思います。

 

コロナに限らず、風邪の引き時に、味覚や嗅覚が落ちることもありますが、そういった場合は大体高熱が出ていたり、鼻づまりがあっておき、風邪が治った後は、自然と回復することが多い。

 

抗生剤や抗アレルギー剤 抗ガン剤 解熱鎮痛剤など薬の成分が亜鉛と結びついて、亜鉛欠乏症になる。

 

食事の偏りで亜鉛不足となる。

 

亜鉛の欠乏と味覚障害の因果関係ははっきりしているようですから、手っ取り早く味覚障害を予防するには、亜鉛を多く含む食事に気を付ける或いはサプリを取るといったことがよさそうです。

 

私はあまりサプリを使わないので、亜鉛が多い牡蠣を多くとることにしようと思います。

 

亜鉛に関しては、牡蠣が断トツに多く、可食部100グラムにつき148.6mg 牛レバー6.1mg 牛肉6.0mg チェダーチーズ4.0mg 豚肉3.8mg 鶏肉2.8mg

 

レモンに含まれるクエン酸とビタミンCが亜鉛を吸収しやすい形に変えてくれるとのことですから、カキフライにレモンを添えて食べるのが最強ですね。