兵庫県伊丹市宮ノ前1丁目4-8 みやのまち3号館1階
白内障・網膜硝子体・緑内障・涙道・斜視の日帰り手術専門クリニック
診療曜日・時間
午前9時~12時
午後13時~
午後15時~19時

手術 ※日,祝,土曜日午後は休診となります。

MIYANOMAE EYE CLINIC pc_image
MIYANOMAE EYE CLINIC tb_image
下垂体腫瘍による視野欠損 | 伊丹市の眼科|宮の前眼科|白内障手術・硝子体手術・斜視手術

下垂体腫瘍による視野欠損

home > ブログ > 病気 > 緑内障
2023/01/12担当:山本 洋子
940

下垂体腫瘍というのは、良性の腺腫で比較的頻度の高い頭蓋内腫瘍です。

 

特徴的な視野欠損がでるため、脳外科から視野検査を依頼されることが多い病気でもあります。

 

眼科において視野欠損と言えば、緑内障を思い浮かべるわけですが、視野の欠け方やその成り立ちは、全く違います。

 

眼球は脳の出張所と言われることもあるように、脳内の病気の発生場所によっては、直接眼球に問題が無くても、視野が欠けたり、視力が低下したり、眼球が動かなくなったり、瞼が下がったり といったことが起こります。

 

逆に眼科医が視野検査をした際、典型的な緑内障の視野欠損の形ではない場合、或いは脳内病変を疑う視野検査の結果が出た場合、脳外科に診察依頼をします。

 

また、稀に両者が合併することもあります。

 

最初は典型的な緑内障の視野欠損であり、また眼圧コントロールも良好なのに、説明のつかない視野欠損が進行する場合も、頭蓋内病変の併発を疑うことになります。

 

緑内障患者さんにとっては、年に2回は受けざるを得ない気の進まない検査だとは思いますが、大切な検査ですので、是非甘受して頂きたいと思います。

 

グローバルスタンダードのハンフリー視野検査が現在の主流ですが、脳内病変を精査するためには、昔ながらの検査員がとるゴールドマン視野検査の方が向いていることもあり、必要に応じて違うタイプの検査をすることも大事だと思います。