秋のアレルギーといえば、キク科のブタクサやヨモギが主体となる時期ですが、今年は秋のアレルギーが早めに始まったようです。
患者さんを診ていてもそう思いますが、昨日検査キットの会社の方がそう教えてくれました。
気温が高かったからだそうですが、今回はその検査キットのお話です。
簡易の検査キットというのは、糖尿病患者さんが血糖値の自己チェックの際に使うような細い針で、少量の血液1滴で調べられる 20分ほどで結果が出る という簡便さが利点です。
ただし検査ができる項目は限られており、頻発する8項目 ハウスダスト 樹木類(スギ ヒノキ シラカンバ) 雑草(ブタクサ ヨモギ) イネ科(カモガヤ) 動物(イヌ ネコ) 昆虫類(ガ ゴキブリ)のみ。
昨日の担当者のお話では、10年以上前から、採血式ではありますが39種類をチェックできる検査コンポを作成しているとのことです。
採血式というのは、かなり以前からありますが、検査項目がとても細かくあり、選びきれないほどですが、患者さん自身が特別ピンポイントで調べたいというものがあるのでなければ、結局は簡易式で十分ということになります。
ただこの39項目には、先程の簡易版の項目に加え、カビ等の真菌類 ラテックス(仕事ではめる手袋の素材) 卵 牛乳 穀類(小麦 米 蕎麦) 甲殻類(エビ カニ) 豆類(大豆 ピーナツ) 肉類(鶏肉 牛肉 豚肉) 魚類(マグロ サケ サバ) 果物(キウイ リンゴ バナナ) ゴマ
となっています。結構多くのものが網羅されています。
正直アレルギーの程度が軽く、期間も短く 春や秋限定で大体アレルゲンの予想がついている場合は、わざわざ調べる必要が有るとは限りません。原因が何であれ、治療は同じですから。
採血式ですから大人で詳しく知りたく、かつ簡易版の8項目では陰性になる場合 また食物アレルギーの疑いがある場合は、時に激烈なアナフィラキシーショックにつながる場合もあるので、過去に何か食べて不調になった経験がある場合は、調べておくのも意味がありそうです。